にょこにょこ

嘘を書いた雑巾を配るページ

恐怖のダイオウ〜第一話〜

 二〇〇三年元旦、恐怖の大王は三年半ほども遅れてやっとやって来た。その頃ノストラダムスは既に「虚言癖のおっさん」と呼ばれ評判も地べたすれすれまで落ちていたので、予言なんて誰も覚えているわけもなく、その地球を揺るがしかねない二つの隕石に気づいたものはついに居なかった。
 隕石に乗っていたのは二つの未知なる生命体、日本での呼び名から二文字づつ取ってそれぞれ「ダイ」、「オウ」と呼ばれる事になる。
「ダイ」が乗っていた隕石は池袋の駅前に落ちた。さすがに人目を引きそうに思えるが、一般的な隕石と違って地表に衝突せず、ぱかっと割れて中のダイもしっかり着地を決めたものだから、人ごみに紛れて結局違和感を感じた者さえ居なかった。ただ多くの宇宙からやってくる生命体がそうであるように、彼もまた素っ裸だったので、さっそく両手に鎖を頂戴する結果となった。一日目、拘留所。ダイの侵略はここから始まる。
 一方「オウ」が乗っていた隕石は意外と近く、大宮に落ちた。落下先にちょうど七十六歳になるお婆ちゃんが庭仕事をしていて、初日から早々に衝撃的な出来事が起こるかと思われたが、お婆ちゃんが「ふいー」と腰を反らしたタイミングがまさにベスト、そのまま足元へ落下して事件は幻となる。そのまま地中をぐんぐん掘り進みニョキっと生えて出たのがブラジルの山中だった。一日目、ブラジルの奥地。オウの侵略はここから始まる。

***

平成十五年・一月の記録

 「あなたと出来れば関わり合いたくないし、カツ丼頼む代金も惜しいので帰してあげます」という事でダイの拘留生活はあっさりと終わる。「あとこれは同情です」と言って服までも貰った。これは職務怠慢、そして賄賂と呼ばれるものだろう、とダイは覚える。まずはこうやって世界の事を知っていかなければならない。それは侵略者としてのマナーであると同時に、逃れられない使命だった。なぜなら、人間界では知識や教養と呼ばれるものがあればあるほど征服感を満たす事が出来る、とそう聞いていたからだった。
 ダイはその後「お世話になりました。あと拳銃をください」「駄目です。撃ちますよ」というやりとりを終えて下界へと出た。侵略するならば何か武器を、と思ったがいきなり失敗したので少々悲しくなった。
 これから自分がやらなければならない事を考えた。まずは侵略のための社会勉強が一つ。これはあらゆる場面で学ぶ姿勢というアンテナさえ伸ばしていればいずれ身に付くだろう。問題はもう一つ、単純に「生活する」ということだった。
 何かアルバイトを探さなければならないな――。
 彼は近くのマンガ喫茶に入り「雇え」と言った。「かまわん。時給200円でいいならな」とのことだったので早速契約書にサインをした。そう、まずは生きなければならないのだ。来るべき月末に向けて。

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 ブラジルの奥地で生えっぱなしだったオウを見つけたのは謎の仙人だった。仙人は「珍しい植物じゃ。さいたま市にいる知り合いに送りつけて嫌がらせをしよう」とオウを郵送した。という事でオウのブラジル生活はあっさりと終わる。「これはおまけじゃ」と言って筋トレセット一式も郵送した。ついでに「さいたま市の知り合いはひ弱な体だから鍛えさせてやらんとな」と独り言までしていた。恐らくこれが「サービス精神」だろう、とオウは考える。そして旅中はこれを使って体を鍛えることにした。何はともあれ、力をつけなければならない。人類は侵略者は恐ろしい技術や能力を持っていると信じて疑わないので、その期待にはこたえなければならないし、自分にとって逃れられない使命でもあるのだ。地球の王に君臨できるのは一人のみ――恐らく別の地で力を蓄えつつあると思われる自分のライバル、ダイに勝つためにも、征服する者として人類に納得されるためにも、まずは力をつけなければならないのだ。
 自分がすべきことの検討はついている。たとえどのような状況にあっても必ず生き抜くことだ。そして生き抜くために、強くなることだ。オウは、真の王になるために、ダンボールの暗闇の中でエキスパンダーを引き続ける。自分の体も見えないので何度も肉をはさんだ。それでも痛くない、痛くないと言い聞かせて引き続けた。来るべき月末に向けて。

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 マンガ喫茶という看板を掲げてはいるが、シャワー設備の充実とインターネット環境の整備にお金をかけすぎていて本棚は一つしかなかった。当然ダイが得る情報の源も、本よりもパソコンのほうが多くなる。ここ数日は仕事そっちのけでインターネットばかりやっていた。店長が笑いながら「自給が二百円だからって負い目を感じずに働いていいんだぞ」と言ったので、「客引きのサクラ程度には役立っている」と偉そうに反論するとパンチが飛んできた。ダイは華麗にかわしてから、「効いたぜ……」と言って口元を拭った。もちろん出ていたのはよだれである。「?」となっている店長を尻目に、彼は自分が空腹である事に気がついた。即座にまかないを要求する。
 店長はそれを聞くと奥に一旦引っ込み、まかないを持ってきた。それはボロボロになった一冊の雑誌だった。表紙に「ムー」と書いてある。まだ食い物とそうでないものの区別もつかないダイは「ムー」を必死で食べた。店長が「!」となっているのを尻目に「ムー」を完食すると、彼の中に新たな知識がみなぎってくる。ミステリーサークルの形状に関するいろいろや、ビッグフット、スカイフィッシュの正体、また生命の木のイエソドとホドに自分のパワーの源がある気がすることや、火星でその昔核戦争が起こっていたのではないかという学説が、瞬時に頭に流れ込んできたのだった。
 地球にはまだまだ不思議がありやがる――。彼はこの地への見解を改めなければならなかった。そして薄々と気づいた。未知なる様々なものたち、それを正しく理解し、使ったものが、この侵略戦争を生き残るのだということを。

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 一方その頃、オウ(宅配便)はさいたま市大宮に届く。受け取り人は開業医をやっていて、ふやけたダンボールを見た瞬間、手術を失敗した患者の嫌がらせに違いないと考えた。まさか爆発などすまいと思い慎重に開けてみると、中から「八万五千四回!」の掛け声とともにエキスパンダーと裸の男が一人出てきた。(やはり嫌がらせか。私に恨みを持つとすれば、今川さんかしら。もしくは鈴木さんかしら。それとも田中……いや大崎か山岡か小島か美濃田か定岡白井定岡白井中村井上……?)と考えた末、いや、ブラジル奥地に住む「いやがら仙人」の仕業だろう、と結論付けた。
 さっそくそれをどうするか考える。見れば体中の皮膚が赤く腫れているし、医者としてするべきことは二つあるな、と思う。燃やすか、警察に届けるかだ。まあいいやどっちもやろうと思いとりあえず火を付けにかかったが、「八万五千十二回!」の掛け声とともに火種はすべてかき消されてしまう。裸の男オウが引くエキスパンダーの風圧はそれほど大変なものだった。台所からバーナーを持ってきて試したがやはり駄目だ。医者は諦めて警察を呼んだ。もちろん、逮捕されないように事務所の様々な資料をもみ消した後だ。警察が来るまでしばらくかかったが、その間じゅうずっと彼はエキスパンダーを引いていた。既に汗が蒸気になり、まるで彼を纏うオーラのように見える。医者はその様子をみながら、なるほど、ダンボールがふやけるわけだ、と大層納得した。
 さて、裸のオウは順調に逮捕され、東京の拘留所へと移された。移送中の車で、オウは大声で独り言をした。「この旅でレベルが上がった! 筋肉が十あがった! おそらく防御力があがった!」と。独り言の最中、車のすぐ側で同じように独り言を叫んで歩く人影があった。「このバイトでレベルがあがった! 賢さが十あがった!」と叫ぶその男の名はダイ。その時二人の距離は百数十センチ、ダイとオウは同じものを目指しながら、今日も違う道を進む。

***

 警察庁ではヒゲの人と太っちょの人と、ヒゲのうえに太っちょの人が神妙な面持ちで語っていた。パソコンの画面には二人の人物の顔が映っている。ダイとオウである。いかにも偉そうなこの三人は実は偉い人で、普段からこのようにパソコンを広げて仕事をしているふりをするのが仕事だった。
ヒゲが口を開く。「日をあけずに二人の全裸男性が逮捕された。しかも二人ともよくわからない事を言っている。この奇妙な符合は何を意味するのか?」答えて太っちょが、「いや、いつものことですよ」さらにヒゲ兼太っちょが「ええ、いつものことです」と言った。確かに、とヒゲが頷き、人類の危機はあっさりとスルーされる。この世では露出狂の数人くらいは日常で出るものなのだった。どうして脱ぎたがるんでしょうな、と太っちょが言う。するとヒゲの太っちょが「気持ちはわかります。できれば私も今すぐ、裸になりたいですから」
その時を最後に、ヒゲの太っちょは誰にも口をきいてもらえなくなった。

***

 初めて貰った給料の明細を見たとき、店長が本気で時給二百円で計算していたのでダイは殺意を覚えた。怒りに任せて手近なポルノ雑誌を引っつかみ、店長の首に突きつける。しかしどういうわけか店長は少しも動揺した様子を見せなかった。ダイはそれでも構わず抗議した。店長もなかなか引く様子を見せず、このままずっと平行線の議論が続くと思われたが、「私の労働力って安いなばか」「うちで寝泊りしているんだから、それを差し引けば妥当な線だあほ」「寝泊りしているときは残業代を出すべきですらあるタコ」「そうかならば今までは百円玉を二枚ずつあげていたが今度からは十円玉を十五枚もあげよういぬ」「ありがとう神様」と最終的に合意に至った。
 ダイがお金を集めなければならない理由は食費のためだけではなかった。今まで会ってきた人間は彼が全裸で歩く姿を見るだけで侮蔑の目を寄せてきて、ダイはその目で見られるたびに胸が締め付けられる思いがした。なぜ自分はこんなにも疎外されているのだろう。人で溢れるこの街でなぜ私は孤独なのだろうといつも思っていた。ところが、ここ最近店長の目を盗みパソコンでチャットなどをしていると、顔を知らぬ友人がたくさん出来たのである。オンラインの友人は彼に侮蔑の目を向けたことがなかった。チャットルームに入室すると挨拶までしてくれる。顔文字までついていることもある。
 いつしか彼は「オフ会」というものをやってみたい、と思うようになった。そのためならば、ひと月働いて溜めたお金をつぎ込んでも良いとさえ考えていた。大丈夫、いける。そう自らを勇気付けると彼はまたパソコンに向かう。すぐ後ろで店長が腕を組み、額の青筋をひくつかせていたが関係ない。すぐにオフ会の約束を取り付けた。
 用意でもしていたように、返事はすぐ届く。相手はフレンドリーな顔文字を目一杯つけて「店長は馬鹿さんの顔楽しみ☆」と言ってくれた。「店長は馬鹿」とはダイのハンドルネームである。今日からはもう寝付けそうも無い。楽しみすぎる。そう思いながらあくびをして思い切り眠りに落ちた。
 その日は夢を見た。財布を開けると、見たこともない量の十円玉がびっしりと詰まっていた。これだけあればオフ会中も安心だなあ。

***

 一日中交流所暮らしのオウにとって、唯一接する機会のある人は名も知らぬヒゲの太っちょのおじさんだけだった。彼はなぜかよく訪ねてきて、「今日ついに部下にまで唾を吐かれてしまった」とか「部署内で私の半径二メートル以内に近寄ると脱がれるという噂が流行っている」などと寂しそうに話してくる。オウにとって、このヒゲの太っちょがこの地球に来てから初めてまともにコミュニケーションを取った人だった。対人類の対策を探っておくのも良いと考え、ヒゲ太っちょおじさんの話をすべて真剣に聞いた。するとヒゲの太っちょは嬉しいらしくて毎日くるようになった。恐らく裸同士通じるものがあるのだろう。少し同情した仕草を見せると、ヒゲ太っちょはいよいよ嬉しくなって、「そうさ、当たり前なんだ! 脱ぐことは純になるということなんだから。誰もが、脱ぎたい思いを隠して生きる必要なんて、どこにも無い。どこにも無いんだ!」と拳を強く握って語るのだった。そのうちヒゲ太っちょおじさんも話す時間が面会時刻だけでは足りなくなり、とうとうオウに携帯電話の差し入れをした。権力を悪用して充電用のコンセントまで取り付けさせた。これによって、オウとヒゲ太っちょはいつだって話したいときに話すことが出来るようになった。
 しかし、携帯を受け取ったオウが興味を持ったのは通話機能ではなかった。彼は携帯上のウェブサイト巡りに楽しみを見出してしまった。特にチャットは面白かった。見知らぬ人と肉体改造に関する様々のことを語りあうのは無上の喜びだった。彼は決意する。この拘留所を出たらまず「オフ会」というものに出かけてみよう。もしかしたら、画面ごしに話すよりもっと詳細な(肉体改造に関する)情報が得られるかもしれない。そうであるならば今後の征服活動にとっても有益である。さっそく約束を取り付けようとする。すると用意していたらしく、相手のほうからオフの提案が出た。
 相手はフレンドリーな顔文字を目一杯つけて「撃滅死滅破壊神ゴッド・ザ・死体さんの顔楽しみ☆」と言ってくれた。「撃滅死滅破壊神ゴッド・ザ・死体」とはオウのハンドルネームである。今日からはもう筋トレとまんない、楽しみすぎる、そう思いながらはたと気づく。お金を工面しなければならない。
 ヒゲの太っちょのおじさんにお金をねだると紙のお金を何枚もくれた。代わりに私の裸を見てくれ、というので頷く。彼は破るように全裸になり、どうだ、というので、オウは「筋肉こそ皆無だが、迫力がある」と評すると、ヒゲ太っちょは大層満足した顔になり、もう数枚紙のお金をくれた。
 これっぽっちで大丈夫なのだろうか? 百枚ほどお金をもらったが全て紙だ。とても価値あるものには見えない。試しに門番に数十枚差し出してみる。門番は汚いくらいの笑顔で「しょうがないなあ」と言いながらオウを解放してくれた。なるほど、これは確かにお金なのだ、とオウは納得した。

***

 ダイは店のレジスターから無断で給料を前借し、オフ会に出かけた。
 オウは紙のお金で衣服を買いそろえ、オフ会に出かけた。
 ダイは目印になるように、緑のワンピースと花柄のチューリップを身につけた。
 オウは目印になるように、エキスパンダーを引き続けた。
 二人はこの日、渋谷で会う。

***

 人の多いこの街のことだから、自分のほかにもエキスパンダーを引く人間が何人かいるかもしれない。そうなったら「店長は馬鹿」さんも自分を見つけることが出来なくなってしまう。オウはそう考え、念のため引くエキスパンダーを四つに増やした。これほどの量を引いている者ならばきっとそう居ないだろう。筋肉はいよいよ強くなって、最近では数日使うと筋トレ器具は壊れてしまう。エキスパンダーを何個も持っていたのはその予備のためである。心配なのでさらに追加して無数のそれを引いていると、緑のワンピースに、花柄の帽子を被った者が近づいてきた。すぐに悟る。店長は馬鹿だ。
 撃滅死滅破壊神ゴッド・ザ・死体はすっかり誤解していた事に気がついた。ワンピース、チューリップ、店長は馬鹿は女性だと思っていたが、どうやら男だったらしい。その証拠に無精ひげを生やしている。二人は会話の切っ先が見つからずしばらく見詰め合った。同時に、いつの間にか出来ていた人の輪に囲まれ、熱い視線が注がれる。皆二人の第一声に注意深く耳を傾けていた。
「店長は馬鹿です」うつむいてダイが言う。
「はじめからわかっていました」オウが答えた。
「撃滅したい、ですね」ダイが名前を略して尋ねる。
「撃滅したい、です」オウが名前を略して自己紹介した。
 周囲の人たちはこの会話を聞き、撃滅の相談をされている店長とやらに思いを馳せた。一体どれほどの悪行を行って狙われているのだろう。はじめから馬鹿とわかるのは、どれほどの馬鹿なのだろうと。人々は、目の前の二人は格好や仕草からして、大道芸か何かで、店長とは架空の人物に違いない、それでも一度その店長を見てみたい、と思い始めていた。そしてその願いはすぐに叶えられる事になる。
 数秒後、「あってめえ何してんだ今日シフト入ってんじゃねえかタコ! つーか何ていう格好してんだ! 女装するならヒゲくらい剃れ!」と怒りをあらわにしてダイに掴みかかる影があった。店長である。偶然にも渋谷に居て、人の集まっているところに目をやってみるとダイを発見したのだった。レジスターのお金にはまだ気づいていないようだ。すぐに、ダイの襟元をむんずと掴んでその場から連れ去ろうとする。
 今日という今日は徹底的なお説教が必要だと店長は感じていた。その刹那――、
「店長は馬鹿!」
 背後からそのような声が聞こえた。一瞬耳を疑う。
「店長は馬鹿! どこへいく!」
 見れば見知らぬ若者がエキスパンダーを引きながらそう言っていた。店長はわけがわからなかった。なぜ自分が知らない奴に馬鹿と言われなければならないのか。なぜ自分を店長と知っているのか。そもそもなんでエキスパンダーを引いているのか。すると掴んでいたダイまでも声をあげた。
「助けて! 撃滅したい! 私……私……撃滅したい!」
 新たなラスボスらしき役者の登場、そして主人公二人の掛け合いに、周囲の人はこの芝居もいよいよクライマックスだな、と感じていた。一人のノリが良い若者が応援の掛け声を送る。
「馬っ鹿てんちょ! げっきめつ! 馬っ鹿てんちょ! げっきめつ!」
 掛け声は波及し、ハチ公前の人たち全員での大コールとなった。
「馬っ鹿てんちょ! げっきめつ! 馬っ鹿てんちょ! げっきめつ!」
 店長は目を見開くほか無かった。バイトを注意したら撃滅コールを送られるこの自分の境遇が全く掴めなかった。駅前の全員を敵にするなど、生まれてから今まで一度だって経験したことが無い。店長は恐ろしくなってダイを掴む手を離す。そして逃げ出した。人ごみを掻き分けて、一目散に自分の家へと走った。
 その後姿に向かって、二人は声を投げかける。
「職務怠慢だ! 賄賂だ!」ダイは地球に来てすぐに覚えたことを。
「半径二メートル以内に近づくと脱ぐのをやめろ!」オウは知り合いに聞いた話の一部を。
 周囲から拍手が巻き起こった。ダイはこの人々に助けられたのだと考え、ありがとうございます、と言った。いつか皆支配しなければならないが、今日だけはお礼をと思って頭を下げた。二人に向かって小銭が投げ込まれる。皆が自分たちのオフ会を応援してくれている――。ダイとオウは小銭をありがたく受け、街中へと消えて言った。本当のオフ会はこれからなのだ。