にょこにょこ

嘘を書いた雑巾を配るページ

 半分寝る風


 もう四年、五年も前から疑いを持ってはいたのですが、やはりこれは本当にある事なのです。人の話を聞くにもそうです。胸いっぱいの時、またひどく落ち込んだ日の睡眠を経て見た朝の風、行き着く答えは常に同じで、それでも漸く今確信を持ったのです。
 恐らく自分には目に映らない防御壁があって、その壁は衝突際のわずかな感触を味わいながら、私にとって本当に必要なものを全て打ち消し、元の空へ返してしまうのです。四分の一の啓示と、たった一つの機会とを。十ある有益な悩みと、千の未来をも。今まで阻まれたものが目の前で、ただし決して届かない距離で漂うのを見ながら、やっと自分とわかるものは、些細な薬指と、無意識下での歩みばかりでありました。

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